1年

まだ1年しか経ってないのか、、、。これが正直な気持ちです。
地震の瞬間、自分は有楽町で仕事をしていました。お台場でも仕事を抱えていたのでバスを乗り継いでなんとかお台場へ。お台場行きのバスに乗っていたのは自分1人でしたが、逆にお台場で見たのはバスがいくらあっても乗り切れないくらいの長蛇の列、、、。
その後仕事はなんとか終わったもののお台場から出ることが出来ず、グランパシフィック LE DAIBAのロビーで一晩過ごし、翌日の朝なんとかタクシーを捕まえて乗り合いで新橋へ。内幸町から泉岳寺までは動いていたもののそこからは品川まで歩き、会社に泊まっていた妻と合流して家へ。
奇跡的に家は何も被害がなくホッとした瞬間にお客から電話が、、、。「昼からなのに何故来ないんだ」という連絡。このお客さんとの仕事は夕方からの予定だったのですがまったく連絡がとれず、当然時間変更も聞いていませんでした。連絡がつかなかったうえにこの大混乱の状態で、なぜこの人は開口一番こんなことが言えるのか。なぜ一言「急で申し訳ないんだけど」と言えないのか。普段からそういうお客さんではありましたが、自分がこのお客さんを信用できなくなった決定打になったんですよね、この瞬間が、、、。だがしかし、仕事には行かないといけません、、、。妻が「30分だけでも寝た方が良い」と言ってくれて仮眠を取ってから現場に。次の日曜日は泥のように寝た、、、はずなのですがまったく覚えていません。
あの2日間もとにかく長く感じましたが、この1年は本当に長く感じました。時間の流れを短く感じるか長く感じるかは「新しい発見や出来事がどれだけ多いか」によるのかも知れません。新しい発見が多い子供時代は1年が長く、新しいことが少ない大人はだんだんと時間の流れを早くなる。経験したことが無いことばかりだったこの1年は、そういう理由で長く感じたのかも。
    
復興に向けてまだまだ長い道のりが待っています。被災していない自分たちにも出来ることはたくさんあるはず。義援金やボランティアと言った直接的なものから、仕事をがんばることで経済的に被災地をカバーするという間接的なものまで。
最後に。震災で犠牲になった方々に謹んで哀悼の意を表します。