読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

楽天Rabooの撤退に物申す!

楽天 Raboo が年度末で終了へ、kobo touch 移行で 3000円引き(Engadget Japanese)
http://japanese.engadget.com/2012/09/26/raboo/

楽天koboと並行で運営していた電子書籍サービス「楽天Raboo」のサービスを終了するとのことです。2013年3月までに端末にダウンロードしないと、購入したコンテンツであっても再ダウンロードは出来なくなります。
補償措置として今まで買ったコンテンツ金額の10%を楽天ポイントで還元するのと、kobo touchを3,000円引きで提供するとのこと。
    
ユーザーをバカにしてるの?
    
私はRabooのユーザーではありませんが、あまりのバカらしさに強い怒りを覚えます。代金の10%?同じグループでkoboを運営してるんだから、koboで同じ書籍をダウンロード出来るとか、同額相当のポイントを補償するとか出来ないの?電子書籍のポータルってそんな気軽にやめていいものじゃないよ。
koboを優待価格で?そもそも3,000円引きは楽天のゴールド会員にはずっと適用されている価格ですし、一度Rabooで裏切られたユーザーがkoboを買いますか?さらに言えば、Raboo会員じゃなかったとしても、今回の楽天の対応を見て新規ユーザーがkoboを選びますか?と。
楽天が全額背負えとはいいません。ただ、出版社と協力してkoboで同じ書籍を提供するとかの筋道は作れなかったのでしょうか。Raboo自体たいしたシェアではなかったと思いますが「電子書籍ポータルサイトが閉じたら終わり」という事例は間違いなく電子書籍へのイメージを悪くし、ただでさえ盛り上がらない日本の電子出版ビジネスに間違いなく悪影響をもたらします。それはkoboを運営する楽天にとっても、各出版社にとっても間違いなくマイナスなはず。音楽配信もそうですが、日本のネット配信業者やコンテンツホルダーはどうして自らの首を絞めるのが好きなのでしょう。そりゃ売れないよ。
   
前にも書きましたが、国が音頭を取って電子書籍ポータル各社や出版社が出資する保証機関を作れないものでしょうか?もしある電子書籍サイトが破綻や撤退をしても、他の電子書籍サイトに移行出来るようにする。そうすればユーザーは安心して電子書籍を買うことが出来ます。それくらいしないとユーザーの電子書籍に対する不信感、不安感は取り除けないでしょう。会社が破綻したならともかく、これからも電子書籍サービスを継続する楽天ですら、今回のような対応しかとれないのですから。
    
     
ちなみに、同業者であるイーブックジャパンがRabooユーザーへの救済サービスを発表しています。
    
イーブック、楽天がサービス中止する「Raboo」のユーザー救済サービスを実施(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121105_570952.html
「立ち上がりつつある電子書籍市場に多くの企業が参入し、電子書店が乱立状態となっています。そのような中で、読書好きのユーザーが迷いに迷った挙句にいずれかの電子書店を選んで使い始めたものの、企業側の都合でサービスが終了されてしまうと、そのユーザーは大迷惑を被ることとなります。このままだと、未だ電子書籍を利用するか迷っている多くの潜在ユーザーに冷や水を浴びせることとなってしまい、電子書籍業界にとっても大打撃となることを懸念していました」
    
Rabooでの購入したユーザーに対し、5,000円を上限にポイント還元するとのことです。もちろんイーブックとしてはRabooユーザーを取り込みたいという色気はあるでしょうが、当事者である楽天は「ご利用者様には、突然のお知らせとなりますことをお詫び申し上げます。」の一言のみ。上記の施策も「お詫び」という表現は使わずに「感謝の気持ち」と言い切る始末。どちらが好意的に受け入れられるかは明らかです。
     
ユーザーは電子書籍を安心して買いたいだけなんです。日本の住宅事情を考えれば、きちんとした提供環境、適切な価格を提示すれば需要は十分にあります。ニッチすぎて既存流通で販売出来ない本でも電子書籍であれば日の目を見ることができるし、絶版により販売機会を失うこともない。紙の本を駆逐するのではなく、紙の本が出来ないことを補完する。それが電子書籍の存在意義です。
電子書籍ポータル各社と出版社の皆様、そろそろユーザーの方をきちんと向いて商売してもらえませんかね?