新旧ハードに同名タイトルを出す難しさ
忍之閻魔帳さんによると、PS3とPS2で同時発売だったコナミのプロ野球スピリッツ4の初動売り上げが合計6万本(PS3版2万本 PS2版4万本)と前作より2割も下がったとのこと。PS3初の野球ゲームという追い風があったにも関わらず、PS2版も含め低調と言ってよい本数だ。
原因として「PS3版のデモを見るとPS2版には手を出しにくい。しかしだからと言ってPS3本体にはもっと手を出しにくい」という点を挙げているが、まさにその通りだと思う。
前作プロ野球スピリッツ 3は「オンライン対戦があり画面が綺麗なXbox360版」「オンライン対戦無しで画面も普通なPS2版」という今回と似た状態だったが、PS2版が約7.5万本、Xbox360版が約0.3万本と本命であるPS2版でしっかり本数を稼いだ。
コナミが上手かったのは「パブリシティの段階で徹底してXbox360版の露出を抑えた」ことだ。あきらかにXbox360版のがお買い得な内容なのだが、店頭でのパブリシティでもXbox360版の画質やオンライン機能の紹介を出来る限り抑え「PS2版を買ったら損だ」という印象を与えないようにしていた。
しかし今回のプロ野球スピリッツ4では同系列ハードの発売。PS3版、PS2版を同列で扱わざるを得ず、現時点では主力であるハズのPS2版の本数を半数近くまで落とし込んでしまった。
「PS2版の価格を下げる」、「いっそのことPS3版の価格を上げる」、「PS2版独自モードを追加」といった対策を取れば少しは改善できたのではないだろうか・・・いっそ思い切って「発売後半年間であればPS3版と交換しますので、まずはPS2版をお買い求めください」というキャンペーンをやっても良かったのではないかと。実際交換対象になる本数なんてたかが知れてるだろうし、機会損失するよりよっぽどマシだと思うのだがどうだろうか?
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