日経が夕刊で球団内情を報道
4月21日夕刊にて、球団内部の問題が記事になっています。先日書いたように今回のゴタゴタはマリーンズの恥そのものであり、とても複雑な心境です。ただ、こういう報道で表沙汰にならないと球団内部が変わっていきません。記事全文をここに記載いたしますので、興味のある方はどうぞ。
ロッテ騒動続く
バレンタイン監督今季限りで退任続投へ署名活動 球団内にも亀裂
バレンタイン監督の今季限りでの退任を決めたロッテの動揺が続いている。監督続投を求める署名活動が起こり、売り上げ増に貢献してきたフロントの職員が続々と退社を決め、人事上の扱いを不満として訴訟を起こす可能性も出てきた。成績や球団経営にも影響しており、親会社のロッテ本社が独自の調査に乗り出す異例の事態となっている。
千葉マリンスタジアムでは、今季開幕戦からファンが署名活動を展開し、試合中も旗や横断幕で続投をアピール。矛先は球団幹部に向かい、試合後に事務所前で瀬戸山隆三社長らを非難、監督の応援歌を歌い続ける集団もあった。
重光昭夫オーナー代行の紹介で入社した職員*1が、球団実務の経験が乏しいままに幹部として重用されていることなど「体制」への批判も見受けられる。
フロント内部では今年一月、売り上げ目標を達成できなかったことなどを理由に降格・配置換え人事を実施した。この余波が収まらず、10人以上の退社が決まり、業務に支障が出ている。今年のファンクラブ会員証に「LOTE」(正しくはLOTTE)と印刷ミスをしたまま配布し、球団が謝罪する一幕もあった。
1年間の給与と引き換えに出社を拒否された球団スタッフや職員もいる。その中の1人は雇用契約違反だとして球団に内容証明を送付し、訴訟も辞さない構えを見せている。また、労働組合への参加を目指す動きもある。
ロッテは現在リーグ最下位。営業も振るわない。ロッテ本社もこうした自体を重視。関係者から独自の聞き取り調査を始めた。重光オーナー代行は今週、瀬戸山社長と会談する予定。同社長による球団の運営責任と、バレンタイン監督の処遇問題は表裏一体となっており、親会社の判断が注目される。
ロッテの観客動員は昨季約160万人と、パ・リーグ3位の人気を誇る。だが他の球団と同様、社員は100人にも満たず、オーナー経営の色彩が強い。閉鎖的な経営体質と、公共物としての開かれた球団を求めるファンとのギャップが今回の騒動につながったともいえ、球界全体に波紋を広げそうだ。
日本経済新聞 2009年4月21日夕刊より転載
この記事によると、今週中に重光ジュニアと瀬戸山が会談するとなっています。
ロッテ本社としては、球団運営で企業イメージが悪化するのは本位ではないはず。徹底的に調査して、膿を出し切ってもらいたい。ロッテ本社の英断に期待したい。
*1:VIPルームでユニフォームを着ていた親子を怒鳴り散らしたという女性幹部米田のことと思われる