45歳定年制導入を コロナ後の変革で サントリー新浪氏
サントリーの新浪剛史社長の「45歳定年制導入発言」
ウィズコロナの時代に必要な経済社会変革について「45歳定年制を敷いて会社に頼らない姿勢が必要だ」と発言。
SNSなどで批判が殺到し、翌日には「45歳は節目であり、自分の人生を考え直すことは重要だ。スタートアップ企業に行くなど社会がいろいろなオプションを提供できる仕組みを作るべきだ。『首を切る』ことでは全くない」と釈明した。
ただ、「単にリストラではないか」と、SNS上では早くも不買運動などの声も挙がっています。
この新浪氏、どこかで見たような、、、、
と思ったら、元はローソンの社長ですね。当時Twitterで苦言を呈したので覚えてました。
ローソンがセブンの後追いで100円コーヒーを始めた時に、「店員から受け取った方がリピーターが増える」とか言って、ローソンだけセルフにしなかったんです。現場の負担がどんだけ増えるかなんて考えもせず。自分は店員さんに悪いので、ローソンでは100円コーヒーは頼みたくないと書いた記憶があるし、今まで一度もローソンでは100円コーヒーは飲んでません。
ローソン時代にセブンの経営を批判して、後にしっぺ返しを食う
すこし(?)話題から逸れますが、この新浪氏はローソン時代にセブンの経営体制を批判しています。そしてその後、現在のサントリーの社長に転身します。
セブンはそのことをしっかりと覚えていて「昨日までの商売敵がトップを務める企業と急に仲良く商売しろといわれても無理」となり、結果サントリーはセブンのプライベートブランド(PB)商品の製造をコカコーラに切り替えられてしまいます。
まあこれは、過去の経緯を考えずに新浪氏を社長に招いたサントリーにも問題はありますが、、、。
口は災いの元。気をつけましょう。
「45歳定年制」この問題点
プロ経営者?である新浪氏としては、「定年まで使えない人材まで面倒見きれない」「そういう人材はその歳まで自己研鑽が足りなかったんだから低賃金で当然」ということなのでしょう。ただ、大多数の企業はその大多数である「使えない人材」が汗水たらいて働いて回っています。製造業なんてその典型でしょうに。
「成績上位のエリート営業マン」やら「アイデアに溢れた企画マン」など、経営陣が思い描く「使える人材」だけが残っても、だれがその商品を運んだり、全国の小売店に頭下げて棚を確保してもらうんでしょうね。
個人向け商品を作っているという意識が欠如している
サントリーは個人向け商品の製造業です。もちろんサントリーグループの4万人もお客様です。45歳で首を切られたり、悪条件で再雇用された人は自社製品を飲みますかね?
そしてこのニュースが流れたことで、サントリーのブランド価値は「一時的にとはいえ*1」大きく下がります。多額の宣伝費をかけて積み上げてきたブランド価値を一言で吹っ飛ばす人は「使える経営者」ですか?
*1:日本人は忘れやすいですからね汗