ボビー、来季限り

金東柱への交渉を球団に事後処理という形で進めていたとして、ボビーとフロントが揉めていた件ですが、フロントは「来年の成績如何に関わらず、契約は来年限り。延長はしない」という決断を下したとのこと。
以前よりボビーとフロントは契約で揉めることも多かったですが、3年間で2度プレーオフを逃していることから球団とボビーの立場が逆転。以前は「長期政権を!」という球団の要望を「メジャーからの誘いが」と受け流すことで優位に立っていたボビーですが、このオフには「2010年以降の契約は来年の成績次第」という話になっていました。
そこで今回の話です。ボビーもさすがに焦ったのか緊急来日してフロントと会談しましたが、溝は修復不可能な状態だったのでしょう、、、。
     
今回の件、どちらにも非はあると思いますが、2010年の契約はしないという判断を下したフロントは明らかに勇み足です。たとえ確定事項なのだとしても「来年次第」という話のままで良かったのでは?
いままでの球界を見回しても、フロントがゴタゴタしているチームで強いチームはほとんど無いです。
この状態だと、球団フロントとしては「来年、チームが優勝したらやりづらい」という雰囲気がでても不思議ではありません。優勝を邪魔するとかそういうことはないでしょうが、本気で優勝させようという補強は見込めなさそうです。そんな状態でチームが勝てますか?と。
確かにボビーの推定年棒5億円は赤字球団にとって大きな負担です。それで3年連続優勝を逃したこと。いままで契約で振り回されたことなど、フロントにも言い分はあるでしょう。
だが、赤字とはいえ「勝てる体質になった」ことと「ここまでお客が入るようになった」ことに対してボビーならびにボビーが連れてきたスタッフの貢献度が大きかったのは確固たる事実。いつまでもボビー頼りではいられないことは我々ファンも良く分かってる。来年いっぱいで契約が終わるにしろ、功労者ボビーを心から送り出すという形はとれなかったのでしょうか?
ちょうど5年前のオフ、ボビー来日の知らせを受け、有志で成田空港へ迎えに行ったこと。04年のファイターズとのプレーオフ進出争い、05年のプレーオフの死闘そして日本一ect..
ファンとボビーが共に歩んだ蜜月の時が終わろうとしている。せめて晩節を汚すようなことはして欲しくない。これはフロントだけじゃなく、ボビーにも言いたいことだ。

一番心配なのは今回のゴタゴタが選手に悪影響を及ぼすことと、ファン離れを生まないかということ。
    
もう、球団内部のゴタゴタなんか見たくない。俺たちに心から野球を楽しませてくれ。
     


ふと、映画「メジャーリーグ」を思い出した。
観客動員が規定より下回れば新しい球場に本拠地を移せるということで、オーナーがフロントが優勝させないように妨害するというストーリー。映画ではそれらを乗り越えて万年Bクラスのインディアンスが優勝するというハッピーエンドであったが。はたして今回の件を受けて、選手達は奮起してくれるのか、それとも、、、。ボビーの求心力が問われている。

メジャーリーグ [DVD]

メジャーリーグ [DVD]

メジャーリーグ1と2は、マイベスト野球映画。3はゴミ。